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秋光 勇介 海外事業展開

智聯國際開發股份有限公司 董事長・株式会社サムシング・グレート 代表取締役/日本国内での飲食店の不振店再生ビジネス、自社直営店経営を経て、2010年より海外に活動拠点をシフト。大手サービス企業の役員として、台湾を足がかりにフィリピン、タイ、インドネシアに16店舗を展開したほか、パートナー企業開拓を東南アジア全域、および中東地域において行う。現在は東京と台北を主な拠点として、自社直営のサービス業店舗を海外に展開しながら、海外進出の効率化を目指したコワーキングオフィスの経営をサポートをしている。
(http://akimitsu.asia/archives/74)

◇ニュービジネス協議会(NBC)「日本新事業創出大賞グローバル部門 優秀賞」受賞。
 台北和僑会 事務局長
◇講演実績
アジア経営者連合会 『台湾 ~中国、アジア市場のゲートウェイとしての魅力~』
日本経済新聞社   『具体的にどうやってサービス業を海外展開で成功させるか』他

「日本企業の海外進出 vol.3 ~中小企業が海外進出を本当に成功させるためには~」

time 2017/12/08

「日本企業の海外進出 vol.3 ~中小企業が海外進出を本当に成功させるためには~」

 

11月は久しぶりに知人の経営者と、台北・ハノイ・バンコク・香港・深圳と約6日間で廻りました。

ハノイは実は初めて行ったのですが、驚いのは到着した空港に「JALUX(http://www.jalux.com/)」のショップが存在をしたこと。

JALUX

日本の商品をメインにかなりのアイテムが置いてありました。※ちなみに出国ゲート内の免税店にもJALUXのショップがありました。

ハノイに限ったことではないのですが、日本のものがだいぶ普及したなぁという印象です。街の開発もどんどん進んできています。


korean
↑こちらは韓国資本の住居兼商業施設。ちょうどH&MがOPENするようです。

そう、感じることは、少し発展が遅れたエリアでも大手資本の企業がどんどん展開を進めてきたなぁという印象があります。

このような環境下でも勝ち残っている日本系企業で有名なのは「Pizza4P’s」というレストラン。こちらはホーチミンに一号店を開業し、大繁盛し、ファンドからの出資も入り現在大変な勢いで展開をしています。
Pizza4PsPizza4Ps
こちらはハノイのお店ですが、1店舗で数百席の規模です。ここは、チーズを牧場の牛から管理して作っているこだわりで本当に美味しい。世界中のお客様が来店されます。予約を取るのも大変なお店です。ほぼ確実に、ベトナムで最も成功している飲食店チェーンだと言えます。

(参考)「Pizza4P’s」のオンラインショップ(http://online.pizza4ps.com/

 

バンコクを見るとなんとなく感じるもの

ハノイからバンコクに移動をしました。実は2年半ぶりだったのですが客観的にバンコクの外食企業はかなり苦戦をしています。日系チェーン店など、大資本で来ているところはともかく、中小はかなり苦戦の様子。

以前は全体として店舗のレベルが低かったものの、最近は全体的にレベルがあがったため、もう中途半端なお店を出しても到底太刀打ちができない時代となりました。

そのような中で中小で最も成功していると思われるのが「しゃかりきグループ」。元々は関西で6店舗まで店舗を広げられた清水氏が日本の事業をほぼ売却して移住し、展開をされたとのことです。

(参考)しゃかりきグループ清水友彦氏インタビュー記事(http://e-asean.net/1590

2012年に展開を開始されて現在20店舗超の展開。郊外は大型店舗で大成功されてます。

このお店の特徴は「エンターテイメント性」。あまり写真に出したくないので、ご自身で調べて頂きたいのですが、メニューとかも一部ふざけた感じのメニューなどもあったり、まさに中小企業だからこそできるような要素があります。そうしたユーモア感や、エンターテイメント性というのがタイ人にはとても受けているのだと思います。

また、海外で郊外に出店するというのはかなり勇気のいる事だと思いますが、現実として郊外に成功チャンスを見出し、実際に成功をしたのは本当に素晴らしいことだと思います。

 

中小企業が海外進出を本当に成功させるためには

さて、今回のブログの本題になり、今回の海外紹介の最後のまとめにもなるのですが、年間でおそらく50社程度の日本企業さんが情報交換という名目で視察に来られ、対応しているのですが(なお、弊社は進出支援会社ではありませんので、基本は表敬訪問等をお断りしています。それでも知人のつて等で対応する会社がそれくらいあるということです)。

だいたいは下記のケースが多いです。
・例えば台湾であれば台北、そして中心エリアに出したい
・日本からスタッフを派遣して任せようと思っている
・物件の選定はオーナー自らがおこなう

これが間違っているとは思わないのですが、成功確率はとても低いです。

なぜか?

・例えば台湾であれば台北、そして中心エリアに出したい
 →市場はありますが競争はとても多いです。
  中心エリアは家賃などの固定費も高い。
  大手企業も出店している。顧客から見ると選択肢がたくさんある。

・日本からスタッフを派遣して任せようと思っている
 →外国の文化を理解するのに物凄い時間がかかります。
  オーナー自身が現地の気質等を理解できません。
  オーナーとスタッフの間に認識の差がでます。

・物件の選定はオーナー自らがおこなう
 →物件は成功確率を決定づける最重要課題にもかかわらず
  オーナー自体が現地の事をよくわかってません。
  失敗物件を任される従業員は大変なことになります。

おおよそこのパターンのどれかにはまり込むことになります。

結果として1店舗目ができたものの2店舗目ができない。。。気が付いたら撤退。もしくはオーナーのプライドで経営は続けているものの、実際はずっと赤字を垂れ流し続けている。残念ながら現実はこのパターンが最も多いと言えます。

ベトナムのPizza 4 P’sや、タイのしゃかりきグループの強いところはスタートをする時点でオーナー自らが現地に深く根をおろし、かつ開業後も試行錯誤をやり続けることができた点に強くあると思います。

特に中小が勝てるポイントというのは現実的にはそこにしかなく、ここを省略して事業を展開してゆくのは今は非常に厳しいと言わざるをえません。

逆にオーナー自らが移住してやる覚悟があれば、日本で勝ち残ったのと同様、成功確率はやはり格段にあがります。

 

僻地で成功しているケースも多い

それかもう一つの成功例としては他社が展開をしていない僻地です。

実は中心ではない僻地で展開をしている個人の方というのは成功している方が意外といらっしゃいます。これは日本も同様だと思います。地場で成功している飲食系の企業というのは実はかなりあります。

もしかしたらこの事は、読者である皆さんにとって、ヒントになるかもしれません。

どうしても誰もチャレンジをしていないエリアというのは失敗をした時の不安があると思いますが、マーケットのサイズ×競業数でビジネスが決定するのも事実ですので、中小は僻地を狙って展開するのも良いかもしれません。
(ただし任せた人材が、自分で独立してしまうリスクもありますが)

これから展開をしようとお考えの企業様に少しでも参考いただける部分があれば幸いです。



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