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秋光 勇介 海外事業展開

智聯國際開發股份有限公司 董事長・株式会社サムシング・グレート 代表取締役/日本国内での飲食店の不振店再生ビジネス、自社直営店経営を経て、2010年より海外に活動拠点をシフト。大手サービス企業の役員として、台湾を足がかりにフィリピン、タイ、インドネシアに16店舗を展開したほか、パートナー企業開拓を東南アジア全域、および中東地域において行う。現在は東京と台北を主な拠点として、自社直営のサービス業店舗を海外に展開しながら、海外進出の効率化を目指したコワーキングオフィスの経営をサポートをしている。
(http://akimitsu.asia/archives/74)

◇ニュービジネス協議会(NBC)「日本新事業創出大賞グローバル部門 優秀賞」受賞。
 台北和僑会 事務局長
◇講演実績
アジア経営者連合会 『台湾 ~中国、アジア市場のゲートウェイとしての魅力~』
日本経済新聞社   『具体的にどうやってサービス業を海外展開で成功させるか』他

「日本企業の海外進出 vol.1 ~海外進出は日本国内でのインバウンド対策から~」

time 2017/01/16

「日本企業の海外進出 vol.1 ~海外進出は日本国内でのインバウンド対策から~」

海外進出が当たり前の時代に

 
私が海外で仕事をはじめたのは2010年になります。まだそれほど長い時間が経った訳ではありません。2010年当時といえば、まだそこまで多くの日系飲食店というのは存在せず、多くは現地に駐在していた日本人が帰国命令が出た際に退職をして独立した店であったり、現地のことが気に入った個人の方が出店するパターンがほとんどで、たいていは「日式」といわれるような、いわゆる現地のローカル企業が経営する「なんちゃって日本料理」が多く、日本企業の外食店舗というのは、まだそれほど多くはありませんでした。
 
[海外事業展開]台北に出店する日系飲食店
統計の話は省略しますが、2012年あたりから一気に日本企業の海外進出が活発化してきたと記憶をしています。私が住んでいる台北にいたっては、今や日本中の外食企業の集積地と言えるほどに外食店舗が増えました。今や台北にいても不自由なく、日本中の料理が食べれる時代になったといっても過言ではありません。それに伴って外食全体のレベルはアジア全域で年々、という言葉が似あわないほどに”日に日に”成長を遂げています。
 

 

全てがうまくいっているわけではない

アジアのショッピングモールを視察された事がある方であれば、誰しもが「こんなに人がたくさんいる!」「しかも日本より値段が高い!」「人件費も安いし単価も高いのだから儲かる!」と思うことでしょう。しかしながら、全ての企業がうまくいっている訳ではありません。現実問題としては、実際は利益が出なかったり、やむを得ず撤退をしてしまうケースというのがどの国にも非常に多いのが現実です。その要因はいくらでも考えられるのですが、おおよそ共通される2つの要因について紹介します。
 
1)(結果的に)高コスト体質の固定費
日本人は客観的に見て外国語対応が不得意です。英語、中国語等を話せる人材というのはそれほど多くありません。その為、海外進出をする際は、ほぼすべての企業において「通訳」を採用する必要がでてきます。また、人事労務や会計などの管理を日本本社が中心となっておこなうため、結果としてすべてのバックオフィス機能を日系企業に頼る必要が生じます。そのため、会社の維持コストや、固定の人件費は日本よりも高くなります。結果として、仮に1店舗で利益が出たとしても、その1店舗の利益では本部運営コストがカバーできないという現実が一つ大きな問題としてあります。また、海外進出にかかわる投資は、現地国での調達が難しいため、一般的に日本法人からの「出資金」「貸付金」となり、日本法人の経費対象とはなりません。そのため、バランスシートにかかる負担が大きく、2店舗目の出店までの体力が持たず、撤退に至るというケースを非常に多く目にします。
 
2)マーケティングの難しさ
日本の店だから流行るということは、もはやありません。「圧倒的に美味しい」とか「既に日本の店が有名」だとか、やはり明確な理由がないと流行ることは非常に難しい状況です。特に外国でのマーケティングになると、そもそも日常的に日本人が触れる情報と、現地の方が触れる情報は全く異なるため、どうやって現地の方に知っていただくか?がなかなか理解できません。私自身、海外に出た当初どうやって現地の方に認知度を広げていくのか?という点は非常に悩みましたし、今でも完全に分かったとは言い切れず、難しさを感じています。
 
 

日本にいながら海外進出に備えてできること

銀座 facia
私自身は現在、海外進出を想定して東京の銀座でも美容の店舗を経営していますが、ここには毎月数十人のインバウンド観光客が来ています。外国人のお客様の客単価は日本人の方よりも高く(客単価12,000円~24,000円程度)、売上にも大きく貢献していますし、なによりも「自社のサービスの評価を直接聞くことができる」という非常に大きなメリットがあります。また、外国人客の来店を想定して準備したツールなども海外で使用をすることが十分に可能です。そして何よりも、自社のサービスを体験された外国人客が「現地の言葉でサービス内容を表現してくれる」ことの価値は非常に大きく(日本語を単純に翻訳してもサービスの魅力が現地人に伝わらないため)、この機会、評価が増えれば増えるほど、インバウンド客も増えますし、その後の海外進出のしやすさは格段にあがると考えています。
 
特にインバウンド対策というのは、海外進出と比較をすれば非常にリスクが低いものです。正直やらない理由がない気がするのですが、現実的にはやっている企業のほうが圧倒的に少なく、日本にいるといつも不思議な気持ちになります。もし自社で海外進出を想定されているのであれば、まずは「日本国内でのインバウンド対策」から、お取り組みになられるのも良いかと思います。
 


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