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加藤良子(かとう ながこ)

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加藤良子(かとう ながこ)
千葉県柏市のコワーキングスペースを拠点に活動しているママライター。街の紹介冊子や商店街マップ等を多数制作してきた。その経験とともに発達した触角(食覚?)をフルに動かして、「美味しいお店・素敵なお店」を探し当てるのが特技。最近は1人でも飲みに行けるようになっただけでは満足できず、「誰かを連れて行きたい!」という衝動のもとで足繁く夜の街に繰り出している。1日の3/4を柏で過ごしているのに「愛してるのはガンバ大阪」という謎の自称・飲み食い道楽女子。

Vol.38 幸福感に満たされるアフタヌーンティーを「Tiny Toria Tearoom(タイニートリア ティールーム)」

time 2021/10/07

Vol.38 幸福感に満たされるアフタヌーンティーを「Tiny Toria Tearoom(タイニートリア ティールーム)」

コロナ禍の巣ごもりによって自宅でお茶の時間を過ごすが多くなり、紅茶やコーヒーの家庭用需要が増えていると聞きます。それでもたまには気分転換に、外でちょっと優雅な時間を過ごしたいと思いますよね。そこで、午後のティータイムなら…ということで、アフタヌーンティーがブームになっています。今回は人気のティールーム「Tiny Toria Tearoom(タイニートリアティールーム)」をご紹介します。

※なお、今回、撮影用にマスク等を外していただきましたが、通常営業時はスタッフさんもマスクを着用しています。

品と親しみやすさを併せ持つ街・人形町の小さなティールーム

ここ数年のうちにじわじわと人気が上昇しているアフタヌーンティーという形式。最近は高級ホテルのラウンジなどでは必ずといっていいくらいの定番メニューになっています。贅沢な空間で非日常の雰囲気に浸りながら…そんなイメージではないでしょうか?
実は本場イギリスのアフタヌーンティーはいわゆる「上流階級のお茶会」という形と、庶民的な「お茶の時間」のようなアットホームなタイプがあります。
日本では前者のようなちょっと気取ったアフタヌーンティーが主流ですが、近年アットホーム型のティールームも出てきていて、英国ラバーの方々から注目されています。

さて、今回訪れたのはアットホームな雰囲気の中で紅茶とイギリスのお菓子をいただけるティールーム「Tiny Toria Tearoom(タイニートリアティールーム)」(以降、「タイニートリア」)です。
近くに明治座があり、花街としての華やかさと下町の親しみやすさを併せ持った街・人形町。その中心ともいえる「甘酒横丁」の中ほどに「タイニートリア」はあります

■イギリスの田舎にある小さなカフェのよう
■店内ではイギリスの紅茶や雑貨、焼き菓子なども販売している
■ジャムや小物、イギリスにちなんだ雑貨が並ぶ。眺めているだけでも楽しいコーナー
■店内奥には広めのキッチンとカウンター、手前にテーブル席が並ぶ
■コロナ自粛により席数は半分程度に減らしての営業

目指したのは大好きなイギリスの田舎にあるアットホームなティールーム

Tiny(小さな)という名前のとおり、「タイニートリア」は可愛らしい雰囲気のお店です。開店は2016年。その時は少し離れた場所にある「小さな本店 TEA & Something Lovely(ティー&サムシングラブリー)」で営業していました。

「もともと私は下町育ちで、この辺りも馴染みの深い街なので、お店を持つなら日本橋エリアかなと思って探していました。同じ中央区でも銀座などの華やかな所と違って、人形町は親しみやすくてそれでいて賑わいがあって…中でも甘酒横丁の気さくな雰囲気が良くて、こういうところなら!と思いました」と店主の慶本佐知子さん。
開店してからはイギリスのお菓子や紅茶が好きな人の間で評判が広がり、今では全国から予約が入る人気店になっています。そもそも慶本さんがティールームを始めたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

「昔からお菓子づくりなど飲食にかかわることが好きだったのもありますが、イギリスの文化についても興味がありました。開店する5~6年前にイギリス郊外のティールームを巡るツアーに参加したのがきっかけです。このツアーで行く場所は1人ではなかなか行けないところばかりだったということもあり、とても興味深く参加させてもらいました。そのツアーは、イギリスのカントリーサイドにある家族経営のティールームをいくつも訪ねていくもので、決して豪華ではない田舎の小さなティールームだけど、とても心地よい時間を過ごせたことに感動したんです。そういうアットホームな空間のティールームを自分でもやってみたいと思ったのが『タイニートリア』の始まりです」と慶本さん。「タイニートリア」で出している焼き菓子は、これら本場イギリスのレシピを基準にして作られているのだとか。

紅茶を介して共に過ごす時間を楽しむアフタヌーンティー

そろそろお菓子とかアフタヌーンティーを見たい!と思っている方々、お待たせしました。「タイニートリア」のスタンダードなアフタヌーンティーや焼き菓子の数々をご紹介しましょう。

まずはアフタヌーンティーという様式について。
アフタヌーンティーはヴィクトリア女王の女官を努めたベッドフォード公爵夫人が始めたと言われています。19世紀のイギリス貴族の食事は1日2回。朝食と夕食の間の時間がとても長く、午後4時ごろの空腹に耐えかねた夫人がベッドルームに紅茶とパンを運ばせて楽しむようになり、そのうちに友人たちを招いて、ゲストルームで優雅なお茶の時間を過ごす社交の場となっていきました。それがアフタヌーンティーです。
また、ヴィクトリア女王とアルバート公がベッドフォード公爵夫人の館を訪れた時にもてなしを受けたことから、アフタヌーンティーを王室のお茶会にも取り入れ、そこから貴族へ、さらに中産階級へも普及していったと言われています。現代では一般家庭でもちょっと特別な午後のお茶会という形で楽しまれています。

今回はスタンダートなティールームアフタヌーンティーのメニューをご紹介します(「タイニートリア」では季節ごとのテーマでご用意する、期間限定のアフタヌーンティーもあります)。

ホテルなどで提供される格式高いホテルアフタヌーンティーに対して、「タイニートリア」はティールームアフタヌーンティーというアットホームなタイプ。

・紅茶(ポット)
・ミルク(低温殺菌・温めない)
・ケーキスタンド1段目:サンドウィッチ(キュウリ・チキンサラダ・タマゴなど)、フルーツ
        2段目:スコーン(クロテッドクリーム、ジャムやレモンカード)
        3段目:ケーキ(ビクトリアケーキ、キャロットケーキなど)

■カウンターにずらりと焼き菓子が並ぶ様はまさにイギリスのカントリーサイドティールーム
■アフタヌーンティーのお菓子といえば、「ヴィクトリアスポンジケーキ」。アフタヌーンティーを愛したヴィクトリア女王にちなんだ名前のケーキ。イギリスのレシピを再現して中力粉を使い、サックリと軽い食感に
■ヴィクトリアスポンジケーキと同様にアフタヌーンティーに欠かせないのが「キャロットケーキ」。すりおろしニンジンとナッツ類がたっぷり入ったスパイシーなスポンジにクリームチーズのフロスティングをかけて
■「バナナブレッド」も定番のケーキ。ケーキやスコーンはテイクアウトをしていく人も多い
■一人分のセット。バーレイの器で。紅茶はミルクが合う普段使いのヨークシャーティー(茶葉の販売もあり)
■スコーンは2つに割って(切って)クロテッドクリームとジャムをたっぷりのせて召し上がれ。クリームとジャムと、どちらを先にのせるかはイギリスでも長年議論されてきているが、決着がついていない問題らしい。ちなみに私はクリームが先のデヴォン式(ジャムが先はコーンウォール式)

「タイニートリア」のルーツ、「小さな本店」

さて、「タイニートリア」にはもう一つの店舗「小さな本店」があります。キッチンは1畳程度のほんとに小さな店でティールームを始めたそうです。
「自分ひとりで切り盛りできる広さで十分だったのですが、ありがたいことにイギリス文化のファンの方々に口コミで広がってお客様が増え、アフタヌーンティーをぜひやって欲しいという声が上がってきたのです。それにはここのキッチンでは手狭で、スタッフも雇わないと難しいと考えました。そこで近くにキッチンだけでも別に借りようと探していたところ、今の店舗と巡りあいまして…」
今ではその「小さな本店」は、イギリスのヴィンテージ食器や雑貨販売専用の店舗として不定期営業をしています。

■レースのドイリーやクロス、ティーコージーなどもたくさん!カウンター奥がキッチン
■あれこれ眺めていると時間を忘れてしまいそうな店内。雑貨好き、イギリス好きには夢のような空間だ

自宅では創り出せない非日常の時間を楽しんでいただきたい

予約のお客様でにぎわっている「タイニートリア」。そのカウンター越しに見えるキッチンでは数人の女性スタッフがお菓子を作る姿を見ることができます。スタッフさんたちもとても楽しそうなので、どんな方々なのか気になりますね。
「イギリス菓子が好きな人、お菓子作りのために留学していた人など、とにかくみんなお菓子作りが大好きなスタッフばかりです。基本的にイギリスの伝統的なお菓子が多いのですが、今ではスタッフからの提案などでメニューを考えることもあり、今では私の中のイメージだけではなく、みんなで創り上げている空間になっています」

コロナ禍だからこそ、今、心身ともに健康に過ごせる時間を楽しむことは必要なのだと思います。もちろん自宅で家族と過ごすことも大事ですが、たまには気の置けない友人と非日常のティータイムをゆっくりと楽しんでいただきたい。そんな空間を提供しつづけることが慶本さんの目指すところであり、そこで見られるお客様の笑顔がモチベーションとなっているのだそうです。

気取らないくつろげる空間、だけど少しだけ夢のような時間を過ごしたい。
やはりここには長年の友と、今まで会えなかった間に起きた日々の話に花を咲かせにきたいものです。

「Tiny Toria Tearoom(タイニートリア ティールーム)」
住所:東京都中央区日本橋人形町2-20-5 柿沼ビル1F
電話番号:070-7795-1889
営業時間 :11:00~17:30
定休日:月・火曜(祝日の場合は営業)

「小さな本店 TEA & Something Lovely(ティー&サムシングラブリー)」
(イギリスのヴィンテージ品や紅茶などを販売)
住所:東京都中央区日本橋人形町2-20-2 大山ビル1F
営業時間 :11:30〜17:00
定休日:不定休

アクセス:
東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町」駅A2出口より徒歩2分
東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅7番出口より徒歩3分
都営新宿線浜町駅より徒歩5分

予約専用サイト:https://yoyaku.toreta.in/tinytoria/#/
HP:https://www.tinytoria.com/
※緊急事態宣言発令等により営業時間が変更になることがあります



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