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加藤良子(かとう ながこ)

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加藤良子(かとう ながこ)
千葉県柏市のコワーキングスペースを拠点に活動しているママライター。街の紹介冊子や商店街マップ等を多数制作してきた。その経験とともに発達した触角(食覚?)をフルに動かして、「美味しいお店・素敵なお店」を探し当てるのが特技。最近は1人でも飲みに行けるようになっただけでは満足できず、「誰かを連れて行きたい!」という衝動のもとで足繁く夜の街に繰り出している。1日の3/4を柏で過ごしているのに「愛してるのはガンバ大阪」という謎の自称・飲み食い道楽女子。

Vol.36 長い歴史と豊かな郷土色、滋味あふれるイタリア菓子の店「Litus(リートゥス)」

time 2021/05/06

Vol.36 長い歴史と豊かな郷土色、滋味あふれるイタリア菓子の店「Litus(リートゥス)」

ステイホームの流れで飲食店はテイクアウトをする人が増え、“おうちでスイーツ”を楽しむ人も多くなっているようです。さらに、2021年のトレンドスイーツとしてイタリアはローマ伝統のパン菓子「マリトッツォ」が注目されるなど、今まであまり知られていなかった外国の郷土菓子がSNSなどで拡散され脚光を浴びるようになっています。その中でも最近じわじわと人気高まっているイタリア菓子、その専門店「Litus(リートゥス)」が新富町にオープン。さっそく行ってきました!

新富町の裏路地にたたずむ小さなイタリア菓子の新店

皆さんはイタリアのお菓子といえば、何を思い浮かべるでしょうか?おそらく、ティラミス、ジェラートなどがパッと出てくるかもしれません。それらはかつて、テレビで紹介されて大ブームになったと記憶していますが、今年注目されているマリトッツォは大阪の洋菓子店からはじまり、大手輸入食料品店や全国のベーカリーでこぞって販売をはじめたのがSNSで拡散されてブームとなったようです。
そんな風に、今はSNSというネット上の口コミで、気がついたら身近なところでも見られるようになっていたというパターンが定着してきました。今回ご紹介する「リートゥス」は、2021年1月にオープンしたイタリア郷土菓子の店。オフィス街の裏路地でキラリと光る小さな星のようなお店です。

■白一色のシンプルな店舗が「何のお店?」と通りがかりの人の興味をそそる
■生菓子は注文してから仕上げるためショーケースは無く、カウンターの上にサンプルが並ぶ

イタリアのお菓子に魅せられて…現地で学んだことを日本の方に伝えたい

■「子どもの時から住んでいて、
馴染み深い地域だったから、
店を出すのは中央区にしようと決めていました」
と語る塩月さん

「フレンチからスタートして、その後イタリアンで働き始めたのですが、その時に改めてイタリアのお菓子についてもっと知りたい、それなら本場に行ってみたい!ということになりまして」
と、オーナーパティシエの塩月紗織さん。
シチリア、ロンバルディア、トレンティーノとイタリアの各地でトータル7年、レストランでパスティッチェーラとしてデザート部門を担当してきました。2年前に帰国してからは大手カフェレストランのメニュー開発を手掛け、今年1月に「リートゥス」をオープン。イタリア郷土菓子というちょっと耳慣れないお菓子だけを扱う、小さな路面店が生まれるまでのお話しを伺いました。

「イタリアに行ったのは10年前くらいですから、まだ日本ではカンノーリなどもあまり見ることがなかった頃ですね。イタリアは南北に細長い国なので、地域によってかなり食文化が違います。お菓子の種類だけでなく、同じ名前でも食材や作り方、見た目が変わるのも面白かった。でも、基本的にイタリアのお菓子はみんな素朴で無骨。そこに惹かれました」
日本に戻ってレストランの開発部門で働きながらも、イタリアのお菓子をもっと多くの方に知ってもらいたいという思いは強く、自分で店を持ちたいという気持ちは持ち続けていたとか。
「昨年からコロナ禍になってしまいましたが、とはいえいつ収まるかわからないですし、エイヤッという気持ちで開店してしまいました。」と塩月さん。

素朴で武骨。それでいて繊細でやさしさに満ちたイタリア郷土菓子の魅力

お待ちかね、「リートゥス」の人気商品の数々をご紹介します!
まずはお店の顔と言うべき「カンノーリ」から。

◆カンノーリ
シチリア島発祥のお菓子で、正方形のパスタのような生地を金属の筒に巻きつけて揚げ、その中によく水切りをしてクリーム状にしたリコッタチーズを詰めたものです。
「リートゥス」ではイタリアから取り寄せたリコッタチーズに、シチリア産の最高級ピスタチオをトッピング。
カンノーリはシチリアではレストランやバールで食べるお菓子ですが、イタリア全土でさまざまな形で食べられています。かつて有名な映画に登場したことで世界的に知られるようになりました。

■ひまわり油で揚げた筒状の皮にはラードが練りこまれており、時間が経ってもサックサク。乳清から作られる低脂肪のリコッタチーズはコクがありながら、後味はさっぱりとしている
■多い日は20本近く売れるというカンノーリは、食感を大切にするため、注文を受けてからリコッタチーズを注入
■持ち帰ってから食べてもサクサク感は変わらず。一見ボリューミーだが意外とペロッと食べてしまえる軽さ

◆ババ
ナポリの有名なお菓子です。エリンギのような形のフワフワのスポンジをたっぷりのラム酒に浸してあります。フォークを入れるとジュワーとラム酒がにじみ出てくるのがたまらない大人のデザート。

■「イタリアよりも日本で売っているババはお酒が効いたものが多いように思います」と塩月さん。購入するのも男性のお客さんが多いそう

◆クラプフェン(ボンボローニ)
イーストで発酵させたパン生地を揚げて、中に差し込むようにカスタードクリームやジャムなどを入れたもの。いわゆる揚げパンのようなお菓子ですが、外側はカリっと中はフワフワでとても軽い食感です。
「リートゥス」ではカスタードクリームとリコッタチーズの2種類。さらにレギュラーサイズだけでなく、卵大のミニサイズが新登場!

■ミニサイズは発売当初から大人気。お土産に…と何個も買っていく人も

その他、定番となっている人気の生菓子「ティラミス」「ビーネ」「クレモナ」も忘れずに!

■なんといってもイタリアの定番デザートといえばティラミス
■ビーニェはいわゆるシュークリーム。オーダーをもらってからカスタードクリームを詰める

◆焼き菓子
イタリアのお菓子は素朴な焼き菓子が多いのも特徴。
「甘そうなイメージがありますが、そんなに甘くないんです。小麦の味を楽しんでいただきたいですね」
色は地味でも食感や香りなどがそれぞれ個性があって面白いです。

印象的な白い店舗の秘密

それにしても素敵なお店ですよね。
「実はこの建物全体と併せてカンノーリをイメージしています。2階から上の茶色の壁が皮の部分、お店がリコッタチーズの白で、カウンターと床に埋め込まれたタイルがピスタチオなんです」
おお、なるほど・・・なのでいろんなところがR(アール)なんですね。

■カウンターもお菓子みたいでおいしそう!
■楕円の窓越しに厨房をチラリ!

イタリア国内の3拠点に住んでいた塩月さんですが、実はどの地方がお気に入りなのでしょう?
「そうですね。どこもそれぞれ良いところでしたが、やっぱり海に囲まれたシチリアは思い出深いです。南イタリア独特の空気感は忘れられません」と塩月さん。

■Litus (リートゥス)とはラテン語で「渚」。タイルの青は思い出のシチリアの海の色

近くの企業にお勤めの人がおやつを買いに来たり、地元のご家族がお土産に買って帰ったり、土日には銀座から歩いてきたというお客さんもいるそうで、みなさん、目指してここに来られるそうです。

「リートゥス」のお菓子は塩月さん一人で作っているため、今は数にも限界がありますが、これから慣れてきたらラザニアやお米の料理、野菜などが盛りだくさんのランチボックスもやってみたいとのこと。とっても楽しみ!
ぜひ多くの人にイタリア郷土菓子のことを知っていただきたいですね。

「Litus(リートゥス)」
住所:東京都中央区新富2-9-6 網代ビル1階
営業時間 :11:00~18:00
電話番号:03-6275-2797
定休日:水曜
アクセス:東京メトロ有楽町線「新富町駅」駅から徒歩2分
HP:https://www.instagram.com/litus2021/
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