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加藤良子(かとう ながこ)

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加藤良子(かとう ながこ)
千葉県柏市のコワーキングスペースを拠点に活動しているママライター。街の紹介冊子や商店街マップ等を多数制作してきた。その経験とともに発達した触角(食覚?)をフルに動かして、「美味しいお店・素敵なお店」を探し当てるのが特技。最近は1人でも飲みに行けるようになっただけでは満足できず、「誰かを連れて行きたい!」という衝動のもとで足繁く夜の街に繰り出している。1日の3/4を柏で過ごしているのに「愛してるのはガンバ大阪」という謎の自称・飲み食い道楽女子。

Vol.10 季節でメニューが変わるこだわりのカフェ「吉岡茶房|手賀沼焙煎所」

time 2017/08/18

Vol.10 季節でメニューが変わるこだわりのカフェ「吉岡茶房|手賀沼焙煎所」

どうせ暑いなら夏を満喫してしまおう!「夏だ!かき氷だっ!」ということで、我孫子は手賀沼のほとりにある大人気のカフェ「吉岡茶房」をご紹介します。かき氷で有名になりましたが、自家焙煎珈琲や焼き芋なども絶品です。店主の熱い想いが込められた冷たい氷をぜひ!

手賀沼ウォーカーに人気の古民家風・和カフェ

常磐線各駅停車(千代田線接続)の終点である我孫子駅。その南口から旧成田街道を越えてまっすぐ手賀沼を目指して坂を降りると、正面に手賀沼公園があります。これが手賀沼を散策するには一番わかりやすいアプローチの仕方だと思うのですが、近年、この手賀沼周りにおしゃれなカフェが増えて、散策がより楽しくなってきましたね。今回伺った「吉岡茶房」もその一つ、夏はかき氷、冬は焼き芋という謎(!?)のカフェの人気の秘密を探ります。

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夏は天然氷のかき氷、冬は焼き芋、自家焙煎珈琲は一年中


夏になるとかき氷目当ての行列ができるため、かき氷のイメージが強い「吉岡茶房」ですが、実はすごいのはそれだけではないのです。柏市の契約農家さんで採れたさつま芋を使った焼き芋や、採れたて野菜たっぷりのランチ、そしてこだわりの焼き鳥など、季節を感じる魅力的なメニューが秋冬から春にかけて続きます。そして、通年提供しているのが自家焙煎珈琲。ここで扱っている豆はすべてピーベリーといって、枝の先端に成る、1本の木から採れる豆の5%程度しかない、大変希少な豆のこと。それを契約農家からフェアトレードで取り寄せて生豆の状態で保存、注文をもらってから焙煎しています。

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■焙煎したてのコーヒーはシンプルな白いカップと温かみある木のトレーで

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「700gのロースターなので、100gからでも焙煎できます。挽きたての豆をご提供できるだけでなく、お好みのブレンドも気軽にできますよ。コーヒー豆もさつま芋もそうですが、基本的に生産者の方たちに正当な報酬をお支払いし、質の良いものを継続して提供してもらえるようなシステムで仕入れています」と語るのは店主の吉岡英樹さん。2012年6月に開店した「吉岡茶房」は今年5年目。そもそも、かき氷屋さんになるつもりではなかったそうです。
「実は最初、焼き鳥屋を始めたいと思っていたんですが、いろいろな人との縁があってこういう形になっています。何を基準に決めているのかといえば、“自分や家族が食べたいもの、飲みたいものを提供する”ことだけなんです」という言葉の通り、扱っている食材はすべて生産者がわかるもののみで、さつま芋などはスタッフと一緒に畑に入って生育環境も見てきます。また、芋だけでなく、ブルーベリーやいちごも柏の農家から、蜂蜜は千葉大学環境健康フィールド科学センターが作っているものを仕入れるという徹底っぷりです。

 

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■焼き芋は金時、紅はるか、シルクスイート、栗黄金など“ホッコリ系”と“ネットリ系”の2種類。11月~4月の限定販売

日光・「四代目徳次郎」の天然氷のかき氷


夏季の人気メニューは日光天然氷のかき氷。氷室は全国に6軒しかなく、そのうち3軒は日光にあります。「吉岡茶房」のかき氷は、このうちの1軒、「四代目徳次郎」の天然氷を使っています。
天然氷は日光の自然の寒さの中で時間をかけて凍らせるため、透明度が高く、硬く溶けにくい氷に育ちます。その氷を極薄に削ると、口に入れるとすぅーっと溶けてしまう、フワフワのかき氷となるのです。

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■天然の氷には地層のような縞が入っている。夜から朝にかけて凍った印が一筋で、毎日刻まれたもの。かき氷にする前は室温でゆるめてから使う

吉岡さんが「四代目徳次郎」の氷と出逢ったのは、彼がまだサラリーマンだった頃。学生時代に_mg_6294アイスホッケーの選手だった吉岡さんは、練習でしばしば栃木に来ており、そこで氷室の存在を知り興味を持ちました。氷作りに関わりたいと思いながらもそう簡単に入れる世界ではなかったため、それとなく周辺で見ていたのですが、池の雪かきをきっかけに「四代目徳次郎」の作業に参加できることになったのです。
「天然氷は、上に雪が積もると質が悪くなってしまうので、雪が降ったらとにかく雪かきが必要になります。そこで、日光で雪が降ると駆けつけ、何度も雪かきのお手伝いをしているうちに、切出しにも声をかけてもらえるようになりました。全国から氷を使う店の人が集まり、みんなで切出すのですが、そこで一緒に作業をしながら、いろいろな人と知り合い、開業するにあたりアドバイスをたくさんもらいました。『四代目徳次郎』さんからも『せっかく店を作るなら、うちの氷を扱ってみないか?』と言ってもらえたことが、今につながっているんです」。
今の仕入れ先はほとんどが誰かの紹介など、縁あってつながったところばかり。そういった流れにゆだねてきた結果、今の「吉岡茶房」があるのです。

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■人気の「生いちごミルク」。自家製シロップのいちごはすべて柏・そのべ農園産。スタンダードなガラスの器がよく似合う

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■「濃厚玉露金時」で使う抹茶は静岡の茶畑へ行って、自らセレクトしてきた玉露を仕入れの時粉末にしてもらう。ミルキーな抹茶の味に驚く人も

何か一つでも欠けていたらこの店はなかった


吉岡さんは手賀沼のほとりの雰囲気が気に入っていたため、この辺りで物件を探して、縁あって今_mg_6283の場所にお店を開きました。その時に店づくりを手伝ってくれたのが地元船橋の友人のみなさん。店内の内装に使った材木やタイルなどの余った材料を提供してくれたり、一枚板のテーブルやカウンターは震災で壊れてしまった家の梁を加工したもので、「この店の雰囲気に合うのでは?」と持ってきてくれたのだとか。そうして集まった古材や骨董がいい具合に温かみのある雰囲気を作り出しています。

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■古民家風のなぜか落ち着く雰囲気の店内。計算づくではない、巡り合わせでこうなったという不思議

_mg_6284■「気に入って買ったけど、実はすごく高かったんです(笑)」という暖炉にお客様が薪を提供してくれることも。冬はみんなの気持ちも温めてくれる

「本当にいろいろな人の協力があってこそ今の形になりました。そのうちの何一つ欠けてもこの店はできていなかったと思うんです」としみじみ。季節によって提供するメニューを限定しているのは、「お客様に満足していただきたいため」なのだそうです。「仕入れも自分で行って、シロップも作っていますので、夏場はかき氷だけで精一杯。ランチまでやってしまったら、自分が納得できるクオリティでお出しできないとわかっているので、夏はランチをお休みさせてもらっています。また、暑い中お並びいただくのは申し訳ないのですが、ちゃんとお席で食べていただけるようにセッティングできないとお通しできないし…そういう面でも“自分がお客様だったら”と置き換えて判断するようにしています」。これからも何か良い出会いがあれば…という吉岡さんですが、縁を引き寄せる何かを持っていらっしゃるのかもしれませんね。

誰と来たい?それはもちろん…黒蜜やお抹茶、いちごのかき氷、焼き芋!ときたらもう、女子会以外考えられません。そして和スイーツがコーヒーとものすごく合うんです。さあ、ワクワクしながら氷が盛られていくのを待ちましょう!!

「吉岡茶房」
住所:我孫子市若松170-4 img_9104
TEL:04-7107-0800
営業時間:火~金曜11:00~19:00(L.O.18:30)
土・日曜11:00~20:00(L.O.19:30) 
定休日: 月曜(祝日の場合翌火曜)
アクセス:JR「我孫子」駅より徒歩約20分、坂東バス「我孫子高校」下車すぐ
HP:http://yoshioka-shoten44.com/



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