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加藤良子(かとう ながこ)

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加藤良子(かとう ながこ)
千葉県柏市のコワーキングスペースを拠点に活動しているママライター。街の紹介冊子や商店街マップ等を多数制作してきた。その経験とともに発達した触角(食覚?)をフルに動かして、「美味しいお店・素敵なお店」を探し当てるのが特技。最近は1人でも飲みに行けるようになっただけでは満足できず、「誰かを連れて行きたい!」という衝動のもとで足繁く夜の街に繰り出している。1日の3/4を柏で過ごしているのに「愛してるのはガンバ大阪」という謎の自称・飲み食い道楽女子。

いいコト・いいトコ《其の三》 “食器のプロ”に聞く今年の流行は?「2019国際ホテル・レストランショー」

time 2019/02/27

いいコト・いいトコ《其の三》  “食器のプロ”に聞く今年の流行は?「2019国際ホテル・レストランショー」

食にかかわるイベントや作り手・メーカーなどを突撃レポートする、いいコト・いいトコ。3回目は2月19日~22日、東京ビッグサイトにて開催された、「2019国際ホテル・レストランショー」で、食器・調理器具等の卸売業者さんにインタビュー。各社の今年の推しシリーズや、世界的な食器の流行について伺いました。

ホスピタリティとフードサービス専門の大展示会に潜入!

「国際ホテル・レストランショー」は、レストランやホテルなどフードサービス向けの製品やサービスの会社が2000ブースも出展する大規模な展示会で、毎年2月ごろ開催されています。今回、出展している業務用食器や調理器具の卸売会社3社のブースを訪問して、飲食店はもちろん、一般の方も気になる今年の品揃えと流行などを伺いました!

1■会場はお台場の東京ビッグサイト。広大なフロアいっぱいに各社の力の入ったブースが並ぶ

輸入・国産高級ガラス製品卸店「二ノ宮クリスタル」

初めに伺ったブースは「二ノ宮クリスタル」。世界の3大メーカーをはじめ12メーカーより直接輸入するガラス製品から国産ガラスを主流に、陶器など洋食器を全般的に扱っています。洋食器問屋や専門店へ業務用としてだけでなく、小売店にも生活雑貨用など全国へ卸販売を行っている会社で、日本の真ん中・岐阜県に自社デリバリーセンターを持ち、当日受託&当日出荷の体制で即日対応できるのが強みです。

最近のテーブルウェアの流行はズバリ!「アースカラー」。会場全体を見渡してもグレーやブラウン、モスグリーンなどの器が目立ちます。「二ノ宮クリスタル」のブースもドライフラワーなどを使ったナチュラルな雰囲気のセッティングがメインビジュアルとなっています。

「弊社では華道家によるフラワーアレンジメントを導入したセッティングも承っておりまして、お料理を活かす器をセレクトし、テーマに沿った形でディスプレイをご用意することが可能です」と、営業担当の岡田さん。かしこまり過ぎず、さらにシリーズものではなく、多様なデザインの器が一体感のあるセッティングになっているのが印象的でした。

_mg_8355■流木とドライフラワー、野菜。そして木目のトレーにガラスの器という「アースカラー」を意識した組み合わせ

inked_mg_8369_li■「二ノ宮クリスタル」営業の岡田さん。「いつもアンテナを張って、流行りを先取りしながら、品質・デザイン共に良いものをご提案するのが私たちの役目です」
_mg_8352■カラフルな料理や果物が映える、内側が金、外側が白というカクテルグラス。透明のグラスとは趣が異なり、和テイストにも似合いそう
_mg_8353■こちらもガラスにメタリックな塗装をしてあるデミタスカップ。金銀銅があって、東京五輪開催を意識したという面白いセレクト


_mg_8356■中身がきれいに見える薄手のアクリルショーケースも取扱商品


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■装飾が施されたゴブレットは、カラフルで写真映えする豪華なカクテル用。また、フルーツを贅沢に使うジントニック用など、大きめのグラスが海外の流行最先端

_mg_8361■さまざまな種類のシャンパングラスでサービスする、レセプションのウエルカムドリンクのセッティング。ゲストがコーディネートや気分に合わせて好きなグラスが選べるという楽しみ方を提案している

「二ノ宮クリスタル」はガラス製品の専門卸の会社ですが、陶器や木製品、樹脂製品など幅広い品揃え。特にメラミン樹脂の器はアメリカでの普及率はとても高く、逆に国内ではあまり一般的ではない素材ですが、今後、五輪開催に向けてのニーズが高くなると見込んでいるそうです。


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■メラミン樹脂食器の先進国アメリカ製の器は、陶器と見間違えるほどの質感。いわゆる“割れないだけの皿”ではない、デザイン性の高い商品になっている

 

創業65年の業務用高級食器卸の会社「ミヤザキ食器」

浅草・カッパ橋で業務用食器販売の店として創業した「ミヤザキ食器」。現在は店舗販売をやめ、海外からの輸入を強みとした予約販売のみの会社に方向転換。また、美濃焼の産地・岐阜に倉庫を持つことで、当日注文・当日発送が可能となりました。フランスやイギリスなどヨーロッパ等一つの国に一人のディストリビューターを置き、いち早く現地情報を収集し、輸入力を上げています。
「近年、UAEやカタールなどの中東からの注文が多くなっているのですが、輸入ブランドとしてもUAEに注目しています」と営業の大森さん。今年の「ミヤザキ食器」の推しブランドはUAEの「RAK」。こちらも流行りのアースカラーを中心に、和の雰囲気を持ったシリーズから、パステルカラーの家庭用としても人気のシリーズなど豊富で個性的なカラーリングが特徴です。

inkedinkedinked_mg_8381_l2_li■ビュッフェ用のトレーはそのままオーブンでも使える陶器で、厚みがあり、丈夫な作り。金属と違って温かみのある質感と色が雰囲気を出している
_mg_8393■内側は手塗りならではの豊かな風合い。数色の器を組み合わせて使うのも今年の流行りだ

_mg_8387■和モダンテイストを推しているのは、今後のインバウンド利用増加を見据えてのこと。ホテルのビユッフェでは、和食は和の食器という感じで、料理ジャンルによって器の雰囲気を変えるのが流行となっている

_mg_8373■今回の展示は赤・青・緑・黄色・黒の五輪カラーをテーマにしていて、ここは“青”。和食器も洋食器も同じテーブルの上でコーディネート。松を添えると和の雰囲気になる
_mg_8397■「こちらの展示のように、今使っている食器に新しい食器を+αとしてMIX使用していただき、コストを控えながらも面白みのあるテーブルコーディネートをご提案しています」(大森さん)

「ミヤザキ食器」では輸入食器だけでなく、有田焼の業務販売の窓口にもなっています。今年の推しは、海外の若い作家のデザインを有田焼の職人が制作するという、いくつもの窯元が共同で取り組んでいる新シリーズ。シンプルモダンなデザインでありながら、手焼き独特の個体差を愉しめると、海外の方からも人気があるそうです。

トレンドにいち早く反応して買い付けをする企画部門に、食器の設計ができる技能を持った4名の人材を配置するほどクリエイティブな分野に力を入れている「ミヤザキ食器」。今後の品揃えに注目していきたいですね。

膨大な数の品揃え!業務用厨房用品卸商社「遠藤商事」

さて、最後は食器だけでなく調理器具や機器なども扱っている「遠藤商事」のブースを訪問しましょう。分厚いカタログが取扱商品の品数を表しているように、ここに無いものは無いのでは?と思うほどブースの中はバラエティに富んでいます。
「今はバイキングブッフェで使う器が多く出ています。例えば、こういった一つひとつが小さな器をセットで抑えた価格に設定して、数多くそろえていただけるようにしています」と代表取締役の遠藤さん。ここでもメラミン樹脂の器が大活躍しています。

_mg_8404■和洋折衷の器が人気。素材は陶器からメラミンなどの樹脂製までさまざま
_mg_8405■「一見ガラスのようですが、これはポリカーボネーイド製のメガシリーズです。こうした大きなものは軽く割れないので、食器だけでなく花器としても重宝されています」(遠藤さん)
_mg_8408■まるでガラスにしか見えない!クリアなハイグレードポリカーボネーイドシリーズ。持ち手がハンドル状になっているユニバーサルデザインのカップなども工夫されている。こうした割れないグラス類は、屋外のパーティ用の他、ホテルの個室設置用の注文が多いとか。

_mg_8413■こちらも樹脂の器。イタリア製のもので、デザインがとてもきれい

_mg_8429■非常に“映える”「ルイジ・ボルミオリ」のオイルボトル。数々の一流ブランドの香水瓶の製造をしていることで有名なイタリアの老舗メーカー。香水瓶特有の技術の研究が進んでいることから、ワインやオイルなど香りを楽しむ食品用ボトルにもその技術が応用されている。デザイン性の高いラインナップが会場内でとても目を引いていた

_mg_8411■「遠藤商事」の本社がある新潟県燕市といえば、金属洋食器。その金属加工技術を保証する「メイド・イン・ツバメ」の認証を受けたブルーテンパーハンマーシリーズのフライパン。通常の黒皮鋼板を酸洗処理した後、2回も焼き入れ工程を行っている高級素材で、高圧プレスで鎚目加工を施し、硬さだけではなく粘り強さも加わり、錆に強く、強度と熱効率、油なじみに優れた製品なのだそう。持ってみるととても軽くてびっくり!

_mg_8417■燕といえば、ステンレスのカトラリー。通常は磨き加工でピカピカにするのだが、あえてつや消しのシリーズもなかなかおしゃれ
_mg_8418■カラーによる区域管理などができるHACCPに対応したブラシ。毛は抜けにくく熱に強いため、衛生管理が必要な場所での使用に適している。※【HACCP】とは、世界的に導入が進められている食品衛生管理システムの一つ。日本でも2018年6月に改正食品衛生法案が可決され、HACCPの制度化が決定した。
_mg_8351■食器や調理器具の他、調理機器も多数取り扱っている「遠藤商事」。どんな食材も瞬間的に泡に変身させてしまう「エスプーマ」もその一つ。最新のアイデアを搭載した機器や器具で新しい調理の形を提案している


飲食・サービス業界はノンストップ!

ここまで駆け足でご紹介してきた「国際ホテル・レストランショー」ですが、いかがでしたか?ビッグサイトなどで開催されるさまざまな展示会を見てきましたが、とにかく飲食&サービス業界の仕事の奥深さを実感しました。今回は食器をクローズアップしてみましたが、この会場にはテーブルウェアや器具・機器だけでなく、衛生管理、ユニフォーム、販促アイテム、内装・外装、ITシステム、照明、音響…幅広い分野のスペシャリストが集まり、常に新しいアイテムを紹介しています。また、食器一つとっても、世界情勢や法律改変などのさまざまな事柄を反映しながら移り変わっていることもよくわかりました。
今度、お店やホテルのビュッフェを訪れた時、単にご馳走を食べるだけでなく、どんなセッティングをしているか?なぜこれを使っているのか?謎解きしながら観察してみるのも面白いのではないでしょうか?あ、もちろん、お料理をおいしくいただくことは忘れないでくださいね。

「2019国際ホテル・レストランショー」
会期:2019年2月19日(火)~22日(金)
会場:東京ビッグサイト 東展示棟1〜7ホール
主催 : 一般社団法人日本能率協会/一般社団法人日本ホテル協会/一般社団法人日本旅館協会/ 一般社団法人国際観光日本レストラン協会/公益社団法人国際観光施設協会

◆株式会社 二ノ宮クリスタル
住所:東京都江東区枝川1-10-33
電話番号:03-3615-0401
HP:http://www.glass-kumiai.jp/ninomiya-crystal/

◆ミヤザキ食器株式会社
住所:東京都台東区上野7-2-7 SA ビル
電話番号:03.3844.1014
HP:http://www.mtsco.co.jp/

◆遠藤商事株式会社
住所:新潟県燕市物流センター 2-33
電話番号:0256-63-2710 
HP:http://www.endoshoji.co.jp/



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